第九話 桜井と…彰の悩み



「っ・・くっ、優、ごめ・・・もう!!」

「いいよ・・・私のことは気にしないで・・・」

オレは自らのものを中に吐き出した。
吐き出したといってもゴムごしではあったが・・・

「はぁ、はぁ・・・
今日もだった、ごめん・・・」

「大丈夫だよ。彰が気持ちよかったならそれで・・・」

「でも本番でまだ一度も優をイカせてあげられない・・・」

「・・・彰の好きなエッチなゲームと違った?」

「あんな簡単にはイカせられない・・・」

「まだ私達は付き合ったばかりなんだよ。そんなに焦らなくても大丈夫。
だからそんなに落ち込まないで?これから二人で頑張っていけばいいんだから。」

「うん・・・」





「叶野君・・・?」

「あ、ああ。ごめん。」

そうだよ・・・オレは今まで言うまでもなくモテなかった。
だが高校一年のときに奇跡的に二つ年上の彼女が出来た。
そしてオレはその子、優と初めてエッチというものを経験したんだ。

女性の身体・・・匂い、感触、それら全てが童貞のオレには初めてで、エロゲーでは決して分からないモノだった。
だが現実はエロゲーのように都合良くはいかない。

お互い初めて同士だったこともあり、最初はうまくいかなかったとしても、
それから何度も回数を重ねるがオレはダメだったんだ・・・
オレは優をイカせる前に先にイッてしまう、早漏であった。

だから、たとえ優が気にしないといってもオレは耐えられなかったんだ・・・
オレだけが気持ちよくなってるんじゃないか?
優は気持ちよくないのに、気持ちいいフリしてる?
そんな考えのままじゃ優と付き合うことは出来ない、だからオレから別れた・・・

元々付き合う前からエロゲーはやっていたが、優と別れてからだったな。
より一層エロゲーにハマってしまったのは・・・
現実で女性と付き合うのが怖くなって、エロゲーに逃げっぱなしだった。
例えエロゲーに逃げなかったとしても、彼女が出来たかは微妙な話だが・・・

現実ではモテない、例え彼女が出来たとしても満足させてあげられない・・・
しかしエロゲーの中でのオレはモテる、相手を満足させてあげられる。
・・・オレに桜井を満足させてあげられるのか?

分からない・・・

自信がない・・・

怖い・・・




失敗して嫌われるのが怖い・・・


「叶野君、大丈夫・・・?」

心配になったのか、桜井はオレの顔を覗き込む。
下から覗き込む体制なので、桜井の胸の谷間が・・・ブラが・・・
水色のブラがまた可愛らしい・・・

怖いけど・・・でもこんなの見たら・・・
桜井もその気みたいだし・・・

「ん・・」

結局オレは目の前の欲望に負ける。
オレはキスをしつつ、右手で桜井の胸に触れる。

「っ!」

「へぇ・・・桜井、結構デカいんだ、胸。
どれくらいあるの?」

「今、はっ、C・・だよ・・・」

これがまさしくロリ巨乳というやつだろう。
今度は体勢を変え、後ろから両手でいやらしく揉む。

これは・・・制服越しでもすごく気持ちいい感触だ・・・
優は胸が無かったし、巨乳の感触を初めて体験する。
巨乳の感触ってこんなんなんだ・・・

しかししばらく揉んでいるうちに、制服越しに揉むのに飽きてくる。
直に触りたい、桜井の胸が見たい・・・

「制服・・・ズラしていい?」

「うん・・・」

脱がさないというところがポイントである。
制服を上にズラし、そして何とか片手でブラのホックを外す。
ホックを外したブラは下に落ち、桜井の胸は露になった。

桜井の胸は白くて形のいい円錐形である。
乳輪のサイズは普通だが、乳首が少し小さめで、それがまた可愛らしい。

「可愛らしいよ、胸。」

「恥ずかしい・・・」

桜井はズラした制服で顔を隠す。
やばい、可愛い・・・
さっきまで悩んでたのが馬鹿らしくなってきた。
せっかく目の前にあるんだし、今堪能しなきゃいつ堪能するんだ?
失敗したら失敗したらだ。
この膨張しきったオレのモノ・・・我慢なんて出来るわけがない。

今度は直に両手で桜井の胸を揉む。

「ん、んぅ・・・」

何だコレ!?何なんだよこの柔らかさと弾力!!
すごい、すごいよこれ!!こんな体験初めてだ・・・
エロい人はマシュマロとよく言ったものだ。
暖かくて、柔らかくて、すごく気持ちいい・・・
ハッキリ言ってマシュマロなんて目じゃない。全然違う。
断然、胸のが気持ちいい。

胸を揉みつつ、たまに乳首を指でこねる。
その度に桜井の身体はビクっと反応し、甘い吐息が漏れた。

「声、我慢してる?」

「恥ずかしいから・・・」

「声、我慢しないでよ。喘ぎ声聞きたいし・・・」

オレは桜井の乳首に唇を這わせる。

「あっ!・・ふ、っぅ」

唇で乳首を挟み、同時に舌で舐める。
胸の甘くて良い匂い、舌での乳首のかたい感触、ちょっとしょっぱい味・・・
やばい、すごく興奮する・・・

正直、オレは今まで巨乳より貧乳が好きだった。
だがこの桜井の胸を見て、嗅いで、触って、味わって、考えが変わった。
巨乳は良いものだっ!!!

「む、胸好き・なの・・?」

「胸が嫌いな男なんていないでしょ。」

「そうなの?」

「うん、でもそろそろ下も・・・」

オレはスカートの中に手を入れ、下着の上からそれに触れる。
確かオリモノナプキンっていうんだっけ?それがあるせいで感触がいまいちだ。
やっぱ直に触れたい。

「ここも直に触るね。」

「汚いよ・・・」

「そんなことないよ。」

オレは下着の中に手を入れる。
手を入れると、まず毛に当たる。
ふさふさ、ここの毛は男でも女でも感触は同じもんだな・・・

毛のエリアを抜けると、指に桜井の秘部が当たる。
すごく濡れてる・・・
それにすごい暖かい・・・

胸もそうだが、ここの感触もかなり久しぶりだ・・・

「もう濡れてる・・・」

「胸が気持ちよかったから・・・」

オレは桜井のそれを割れ目に沿って指を上下に動かす。
愛液が大量に出ているため、スムーズに動かせる。

「あぁっ!!」

声が我慢しきれなかったのか、桜井の声が部屋に響く。

「だめ・・くっ!!」

すごく気持ちいみたいだ・・・
なんか嬉しい・・・

指にたっぷり愛液を絡ませ、今度は割れ目の上部にある小さい突起物を優しくこねる。
上下に、左右に、右回り・・・オレは色んな方法で突起物を愛でる。

「あぁあ、ひっ、ぅうあ!!」

だんだん桜井の反応が激しくなる。
桜井はオレの腕を強く握り締め・・・

「い、いき、そっ・・!!」

それを聞き、オレは突起物をこねるスピードを速める。
スピードを速めて10秒、桜井は思い切り身体を仰け反らせる。

「くっ、は、ぁあぁぁっ!!」

しばらく身体がビクビク痙攣し、桜井はオレの胸にもたれ掛かった。

「はっ、はぁはぁ・・」

「気持ちよかった?」

「うん・・・」

指でイカせることは出来た。
問題はここから・・・

「入れる・・・?」

桜井はオレの顔を覗き込む。

「入れる。」

不安な気持ちは多かったがオレは即答である。
桜井の、こんなぬるぬるのを触ってしまったら・・・
もう我慢は出来ない。早く入れたい。

「ゴムはあるの?」

「あるよ。」

オレは財布の中からゴムを取り出した。

「財布の中だなんて、準備バッチリだね。」

桜井は笑う。そりゃ財布の中にゴムがあればね・・・
オレは桜井と付き合って、いつそういうことがあってもいいように、
事前にゴムを買って財布の中に忍ばせておいたのだ。
ついに役に立つときが来たか・・・

「ゴム付けるからアッチ向いててくれる?」

「恥ずかしいの?」

「なんかね・・・うん。」

「分かったよ。」

そう言い桜井は向こうを向く。
気分が冷めないうちに早くゴムを装着しないと・・・

オレは急いでズボン、下着を脱ぐ。下半身裸の状態だ。
ゴムを装着しようとしたところで気付く。

「あれ・・・」

勃ってない・・・
さっきまで興奮してたのに何で・・・

本番の直前で緊張しているからなのか?
勃って欲しくないときは勃つくせに、こんな肝心なときには勃てないのかよ!!
彰の意気地なし!!

「叶野君、大丈夫?」

桜井はこっちを心配そうに見ている。
いつから見てたのか、まったく気付かなかった・・・

「・・・緊張してるからかも・・・勃ってない・・・」

「ほんとだね・・・」

「ごめん・・・」

情けない・・・せっかく気分が盛り上がったっていうのに・・・

「じゃあ勃たせてあげるよ。」

「え?どやって?」

桜井はオレの股間に近づき、それの根元を優しく握る。

「手とお口で・・・」

桜井はそのまま口の中にオレのものを入れる。

「うっ!!」

口に含まれた瞬間、オレの情けない声が漏れる・・・
オレの先端は口で優しく包まれ、根元は手で優しく擦られる。
口に含まれたものは、口内で舌によって転がされる。
やばい・・・すげぇ気持ちいい・・・

さっきまで元気無かったものが、一瞬で桜井の口の中で大きくなる。
勃った、彰が勃ったわ!!
・・・桜井はそれが確認出来たからか、口の中からそれを出す。

「大きくなった。」

「なったね・・・」

意外だった。桜井がこんなに大胆だったとは・・・
少しだけとはいえ、いきなり口でなんて・・・
触られて興奮したからなのか?

・・・桜井ってもしかして、処女じゃない・・・?
いや、処女かどうかなんて聞いてないけど、雰囲気からして処女だと思ってたんだが・・・

桜井はそんなに可愛いほうではない。
それに、見た目も性格も子供ぽい。だから勝手に処女だと決め付けていた。

まさか・・・
いや、そんな・・・そうなのか?

「ゴム、付けないの?」

「っ、付けるよ。」

入れてみれば分かるだろう・・・
オレはゴムを付ける。久しぶりだからなかなか付けられない。
ゴムを付けている間も考えていた。
もし処女じゃないなら、初体験はいつ?付き合った彼氏の数は?
相当経験しているのか?そんな嫌な考えばかり浮かぶ。

ネットで昔見たのを思い出す。
エロゲー信者は処女崇拝が強いと・・・
確かにそりゃそうだ。純愛ゲームのヒロインは大抵処女だ。
そりゃそんな疑似恋愛続けていたら、処女が当たり前だと思ってしまう。
オレだって付き合うなら処女が良い。誰かに汚された彼女なんて嫌に決まってる。

今のこのご時世、エロゲーのように汚れていない女なんているわけがない・・・
中学生、高校生、その歳になると男でも女でも、誰だってセックスというものに興味が湧くのだ。
オレもそうだし、優も、桜井もそうなのだ・・・

「付けたよ。」

「うん・・・」

桜井は仰向けになる。
ついに入れる・・・うまく、いけるか?
それより桜井は処女なのか?
今それが分かる・・・!!
オレは自分のものを桜井の入り口に・・・





ガチャン

「っ!!!」

この音は玄関のドアが開く音!?
お袋が帰ってきた?
いや今日は仕事で帰って来るのが遅いはず・・・予想外だ!!

「やばい!!着替えて!!」

「えっ!?」

「ごめん、お袋が帰って来た!!」

「う、うん。」

オレ達は急いで服を着る。
せっかくこれからってときに・・・

「ごめん、せっかくだったのに・・・」

「いいよ、お母さん帰って来たんだし・・・
すごく盛り上がっていたのに、一瞬で冷めちゃったけど。」

桜井は笑いながら話す。

「そうだね・・・さすがに再開、って気分じゃないよな・・・」

「そんなに落ち込まないでよ!!
まだまだこれからなんだから。また今度しよ?ねっ。」

「そうだな。また今度・・・
今度はちゃんと親の帰って来る時間、抑えとくよ。
今回のようなことが無いように・・・」

「気にしすぎっ!!」

「すまん・・・」

「もーっ・・・
あたし20時には帰らなきゃいけないから、それまでお話しよっ。」

「おう、そうだな。」

そうしてオレ達は20時近くまでお喋りをすることになった。
お互い一線を越えかけたからか、結構深いエッチ話で盛り上がった。
だが桜井が処女かどうかは聞けなかったが・・・

恐らく桜井が処女じゃない確立はかなり高くなったと思う・・・
オレはその事実に直面したとき、どんな気持ちになるだろう。
桜井への接し方や気持ちも変わるのだろうか・・・


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