第三十八話
オレだけの存在、オレと綾音のカタチ



オレはあの日、初めて本番で綾音をイカすことが出来た。
というより、女性を本番でイカせられたのは初めてだんだが・・・

男は視覚的なもので、女はメンタル的なもので興奮するらしい。
綾音はああいった変わったプレイで興奮したということか?
だからイクことが出来たのかもしれない。

だったら、変わったプレイ、マニアックなプレイをやってやろう。
今までの男が見ることが出来なかった綾音の姿を、もっと見てやろう。
オレだけの綾音の・・・もっと乱れる姿が見たい・・・

だから、オレは生まれて初めてアダルトショップに行ってみた。
俗に言う大人のおもちゃを買うためにだ。
店の中には大量のおもちゃ、コスプレ衣装が並ばれている。
コスプレ衣装を着て、おもちゃで弄ばれる綾音を想像したからか、
オレの股間は並ばれている商品を見ただけで大きく膨らむ・・・

とりあえずオーソドックスに、ローター、バイブ、ローションにしておいた。
やはりおもちゃはそれなりの値段だった。ローターは安いが、バイブは高いな・・・
毎月エロゲーを数本買っているオレには、なかなか大きな出費だった。

それでも、これで綾音の乱れる姿を見れれば・・・
オレだけが、オレだけが見れるんだよ・・・そんな姿の綾音は。
そんな姿の綾音は、もう他の男が見ることは出来ない。
オレだけがそれを実現出来るんだ・・・




「え・・・そんなのどうしたの?」

「綾音と使ってみたくて買ってみた・・・嫌?」

いつものように綾音が家に遊びに来た日、オレは自分の買ったおもちゃを綾音に見せる。
それを見た綾音の表情は明らかに不安を感じているようで・・・

「こういうの、使ったことない?」

「無いよ、そんなの・・・だって、何か怖いし・・・」

「前の男にも使われたことない?」

しまったな、今のは失言か・・・
まだ前の男を気にしているのかと思われるか?
しかし、もう綾音は慣れたのか普通に答える。

「使われそうになったことはあるよ・・・
でもあたしが嫌だって怒ったから・・・」

「そうなんだ・・・」

やはり男だからな。
誰でも一度は彼女に使ってみたいものなんだろう。
いつも同じエッチ・・・変化するのなんて体位くらいだろう。
そんなんじゃ、いつかはお互い飽きてしまう。
だからか、刺激を求めて野外でやったり、おもちゃを使ったり、
そういったマニアックなことをやるんじゃないか?

野外のエッチ、おもちゃ、そのどれもが綾音には経験は無かった。
もちろんオレにも無いが。良いじゃないか、お互い初めて同士で。
オレはとにかく綾音の初めて、そして乱れる姿を求めているんだ。

「オレがお願いしても、嫌?」

「正直怖い・・・でも彰だったら・・・」

「ありがと・・・
痛かったりしたらすぐ止めるから。」

「うん・・・」

綾音はオレのお願いを断ることは無い。
それは前回のプールでの行為、そして公園でのエッチで何となく気付いていた。
綾音も、自分がこういったマニアックなものに惹かれると気付いているんじゃないか?

オレだって、初めて店内で実物のおもちゃを見たときは興奮したもんだ。
だったら、綾音も今同じように興奮しているんじゃないか?
何せ、今からこれが自分に使われるんだから・・・

オレは綾音をベッドに寝かせ、ジーンズを脱がせる。
これからおもちゃで遊ばれるのが恥ずかしいのか、綾音はオレの枕で顔を隠す。

「恥ずかしい?」

「なんか・・・恥ずかしいかも。」

最近はオレも綾音も、エッチに対して羞恥心が薄くなってきた。
そりゃ、あれだけしょっちゅうやっていれば当たり前と言っちゃ当たり前だ。
お互いの裸を見ることにも慣れたもんだしな。
だからか、プールや公園、そして今の恥らう綾音は新鮮で可愛らしい・・・

オレは続いて下着も脱がす。
まずはローターから試してみようか。

「この小さいの、使ってみるね?」

「うん・・・」

ローターのスイッチを入れる。
そしてそれは携帯電話のようにブーっと震えだす。
携帯電話で聞き慣れた日常的な振動音が、ローターというだけでこうもエロく聞こえるから不思議だ。

ローターをゆっくり、綾音の下半身にある小さな突起物に近づける。
最初なので振動は弱めにし、ゆっくり、優しく・・・

「んっ・・・」

突起物にローターが当たると、綾音の身体が反応する。

「どう?気持ち良い?」

「っう・・な、んか変な感じぃ・・」

枕で顔は見えないが、身体の反応を見る限りじゃ感じているみたいだ。
しかし感じている顔が見えないのはやっぱり物足りないな・・・

「綾音・・・感じている顔、見せてよ。」

オレは枕をどける。
おもちゃで感じている顔を見られるのが恥ずかしくて、拒まれるかと思ったがそんな事は無かった。
気持ち良くてそれどころじゃないのか?

「や、やだ・・・ひ、ぃ、なん、かこれ・・・」

「もう?」

「もう・・・あ、んん!!」

綾音の反応が大きくなる。
もうイクみたいだ。意外に早かったな・・・
初めてのおもちゃに緊張して、時間が掛かるかと思ったが。

「あっ!!んぅぁぁああ!!」

イッた・・・
せっかく買ったおもちゃだ。
一回イッたくらいじゃ止める気は無い。

「えっ!?もう・・ん、あっ!!イッたって・・・」

「気持ち良いんだったら、このまま続けようよ。」

「いっあ!嫌だって、ばぁ・・・」

イッたばかりで敏感なのか、綾音の身体がガクガク震えている。

「ほんと・・ん!つらい・・っ!!」

それでもオレはローターを当て続ける。
よがる綾音を見るのが楽しいからだ。

もっと、もっと見たい。
綾音の乱れるのを・・・
だからオレはローターの振動をMAXにする。

「ひっ!?ぃあああぁぁ!!」

振動がMAXになると、綾音の身体は更に震えだす。
もう耐えられないのか、足を閉じようとする。
が、オレは無理矢理足を広げ直す。

「もっ・・・も、ぃやあぁぁあ!!」

身体が一瞬ジャンプしたかのように、大きく仰け反った。
二回目・・・イッたみたいだ。
二回イケば十分だろ。オレはローターを突起物から離す。

「どうだった?」

綾音の身体を寄せ、頭を撫でながら初めてのおもちゃの感想を聞く。

「んっ・・!っはぁ・・・
つ、つらいよぉ、連続は・・・」

「まだだよ・・・
次はこれ使ってみようよ。」

オレはバイブを手に取る。
さっきの小さくて可愛らしいローターとは違い、いかにもエロい形をしたバイブを・・・

「そ、そんなの・・・」

「もっと綾音の可愛いの、見たい・・・」

「わかった、よぉ・・・
でも、ずっとは止めてね?イッたら止めて欲しい・・・」

「わかったよ。」

綾音に対して、あまり大きなバイブは使いたくなかった。
大きいのを使って、緩くなるのは嫌だったし。
なのでオレは手頃なサイズを買った。
ただ、動きはかなりエロいが・・・

「ひっ・・!?」

電源を入れ、先端が大きな振動音を唸らせウネウネ回りだす。
それだけでなく、根元の部分も回転している。
更に更に、バイブ上部にある細長い部分もブルブル震えている。
なるほど。この部分は女性の突起物に当たる部分だな。
その動きを見た綾音は明らかに恐怖を感じているような、そんな表情だ。

「やっぱり怖い・・・?」

「なんか・・・その動き怖い・・・」

「ん・・・じゃあ綾音の中に入れてから電源入れよっか。
それなら少しはマシかな?」

「たぶん・・・」

電源を切り、綾音の入り口にバイブを近付ける。

「ゆっくり、ね・・・?」

「分かってるよ。優しくする・・・」

ローターで二回もイッた綾音のそこは、ベッドのシーツに垂れるくらい濡れている。
これだけ濡れていれば十分だ。オレはバイブをゆっくりと入れていく・・・
綾音のそこは、クチュ・・・といやらしい水音を立てながら飲み込んでいく・・・
自分のモノを飲み込む様もそうだが、おもちゃを飲み込む様は更にエロく感じる・・・

「は、んくぅ、んはっ!!」

綾音の反応を楽しみながら、奥までバイブを入れていく。
そして、ついに根元まで入った。

「電源・・・入れるね?」

「あ、やぁ・・・怖い・・・」

「大丈夫だよ・・・」

オレは綾音の不安を少しでも和らげるため、
電源はまだ入れず、バイブをゆっくりと出し入れさせる。

「ひやぁぁっ!あ、んはぁ!!」

ローターも気持ち良いんだろうが、やはりバイブの方が良いんだろうな。
そりゃ突起物より、中が一番だろうし、当然か。

綾音が快感に集中しているのを見計らって、
オレはバイブの電源を入れる。

「っ!!んんんん!!」

中に入ってしまえば、中でバイブがどんな風に動いているか分からない。
が、さっき見たようなやらしい動きをしているんだろうな。

奥はバイブの先端部分に、入り口は根元部分に掻き回され、
突起物はバイブ上部にある細長い部分に責められ・・・
男のオレから見ても、これは相当気持ち良いんじゃないだろうか。

「はっ、くっぃ、んあ!!」

こんな姿を見ていたら、もうオレも我慢の限界だ。
ここでバイブを抜いて入れるのも良いんだが・・・
初めてのバイブだし、ここで止めたら勿体無い。
だったら・・・

「綾音、そのままオレのもしてよ・・・」

オレはモノを出し、綾音の顔に近づける。
綾音は何も言わず、オレのモノを口に含む。

「んっは!んむ、んん・・・」

綾音はバイブで掻き回されながら、口で必死に奉仕する。
口に咥えながら裏筋に舌を這わせ、強弱を付けて吸ったり・・・
バイブで悶えながらフェラをする綾音は、今まで見た綾音の中で一番エロくて興奮する・・・

「エロいね、綾音は・・・」

綾音は上目遣いでオレを見つめる。
咥えながら上目遣いって反則だろ・・・
そんな目で見られたら、もうオレの限界が・・・

オレが先にイクのはやっぱり嫌だ。
オレがイク前に、綾音をイカすんだ・・・
まだバイブの振動はMAXではない。
さっきのローターもそうだったが、切り札は最後まで取っておくものだ・・・
そして切り札は、オレがヤバいこの状況でこそ使うべきだろう。

オレはバイブの振動をMAXにする。
バイブは激しい振動音をうねらせながら綾音の中を掻き回す。

「んふぁっ!!ひぃ、ぃや、やぁぁぁぁ!!
嫌!つよ、つよすっぎ、るぅぅぅ!!」

綾音は堪らずオレのモノを口から離す。
だがオレはもう一度、綾音の口にモノを入れ直す。

「咥えながら・・・
そのエロい顔でイってみてよ・・・」

「んぷ・・んむん、んんんん!!」

綾音の手がオレの服を掴む。もうイクという合図だろう。
いいぞ、オレももうイキそうだ・・・

「っんむんんん!!ぷぁ、っぁあぁぁぁ!!」

「ん、くっ・・・」

綾音がイキ、口を離した瞬間、オレのモノは大量の液体を吐き出した。
吐き出された液体は唇、そして口の中へ・・・

「ん、んんん・・・」

「あ・・・ティッシュ・・・」

綾音の口の中に放たれた白い液体・・・
イッたばかりなので余韻に浸りたかったが、綾音の口の中に液体が入ったままは可哀想だ。
オレはそれを吐き出させようと、ティッシュを綾音の口に近づけるが・・・

「ん、っく・・・」

「え、飲んだの・・・?」

「うん・・・大丈夫だよ・・・」

「なんで?そんなの汚いじゃん・・・」

「彰のだから・・・それにそういう気分だったし・・・」

「そういう気分って・・・気持ち良かったってこと?」

「それもだし、彰のを口に入れながらが・・・」

そうか・・・
綾音はやっぱり好きなんだよ、そういうのがさ。
そしてM気もある。
こういうおもちゃに責められるのも好きなんだよ。

「また、おもちゃ使ってもいい?」

「いいけど・・・でも、やっぱり抵抗はある・・・
それに・・・彰のが、良いし・・・」

「・・・・・」

可愛いよ、綾音・・・

オレだけの綾音・・・
オレの言う事を素直に受け入れてくれる綾音・・・

もっと・・・もっと・・・
もっとオレは綾音をいじめたい。
もっとオレだけの綾音に・・・

オレはもっと綾音を支配したい。
もっと自分色に染めたいんだ、オレは・・・

子供の頃から女と楽しい思い出なんかまったく無くて・・・
それでもやっと出来た彼女だ。
今まで女と触れ合う事が無かった分、
それを埋め合わせるかのようにオレ達は週に何度も身体を重ねる。

楽しいはずのエッチが、オレが先にイってしまうという欠点があっただけで辛く感じる事もあった。
しかし、優のときとは違って、オレは綾音をイカせる事が出来る。
それが楽しくて仕方が無い。

離したくない。こんな女をオレは離したくない・・・
だからもっと・・・もっと、オレは綾音とのエッチを楽しみたい。
色々変わった事、過激な事もしていきたい。
他の人間の目には、オレ達は変態に見えるかもしれない。

でも・・・
お互いが楽しくて、心も身体も満たされるんだったら・・・
他の人間にとっては変態な行為でも、お互いが満たされ、幸せだったのなら・・・
それが恋愛のカタチではないか?

カタチは人それぞれ・・・
何も恥じる事は無い、これがオレと綾音のカタチだ。
オレと綾音だけの・・・


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