第三十七話
綾音の初めて



「彰、こっち〜!着替えるの遅くなってごめんね。」

「大丈夫、オレも今来たとこだから。」

夏休みになり、今日オレと綾音はプールに来ている。
前々から、夏休みに入ったら真っ先にプールへ行こうと約束していた。
プールなんて高校の授業以来だなぁ・・・
一緒にプールへ行く友達なんていなかったし。

「どうかな、この水着?変じゃない?」

「全然変じゃないし、可愛いよ。似合ってる。」

「可愛い?ありがとぉ。」

水着を褒められて、綾音ははにかむ。
綾音の水着は実際すごく可愛らしい水色のビキニだ。
腰に巻いてる布・・・なんて名前だっけ?
パ、パレ、なんとか・・・確かそんな名前だったような。が可愛らしくて似合ってる。
しかし・・・

「・・・・・」

「あんまりジロジロ見られるのも恥ずかしいよ・・・」

「あ、ごめんごめん。」

ビキニのおかげで大きい胸が、谷間が丸見えだ。
背が小さくて子供ぽい綾音だからこそ、この胸がまた良いんだよな・・・
なんて、オヤジくさいな、オレ・・・

「彰も似合ってるよ、水着。」

「そうか?男の水着誉められても微妙だけど、ありがとね。」

特に大した筋肉も無く、日焼けもまったく無く真っ白で、ただ背が高いだけのオレだが、
もうちょっと筋肉を付けた方が良いよなぁ・・・
例え水着でも、こんな体じゃ人前に出るのは恥ずかしいよ・・・

「じゃ入ろっか。行こ〜。」

「おう。」

生まれて初めて女の子とプールに入った。
お互い水を掛け合って、泳げないくせに無理して泳いでみたり、
オレにとっては全てが初めての経験ですごく楽しかった。

なのに、オマエは初めてのプールじゃないんだろ?
今までたくさんの男と付き合って来て、一体何回プールへ来ているんだ?
オレと来るときは電車を使ったが、前の男は車で連れて行ってもらったんだろ?
昔の男と来たときも、こんな風に楽しく微笑んでいたんだよな?
オレにとって初めての事が、オマエにとっては何回も経験している事なんだよな?

「ちょっと疲れたねぇ。一回出る?」

「いや・・・」

大畑から清水の話をよく聞かされ、ずっと羨ましいと思っていた。
大畑は清水の初めての男になった。
たとえ今後二人が別れたとしても、清水の身体には大畑の跡が残る。
処女膜喪失という跡が・・・

「もう少し入ってたい。」

「ん、いいよぉ。」

綾音とエッチをしても、それは綾音にとって過去の男と既に経験していることだ。
何回も何回も・・・過去の男もオレも同じことを繰り返して、
綾音にとっては何も変わらないただのエッチ・・・

オレが綾音の初めての相手だったらどれだけ救われただろうか・・・
こんなに苦しむことも無く、過去の男がどうだの、そんなこと悩まなかっただろう。

「綾音、こっち来て欲しい。」

「くっつくの?」

だからオレは考えた。
同じようなエッチを何回も経験しているなら、経験していない事をやってやろうと。
今までの男がやっていない事をやろうと。

それでオレが救われるかわからない。
それに、綾音が嫌がればそれでおしまいだ。
綾音が嫌がらず、そして今まで経験していない事を・・・

「え?ちょっと・・・」

トップに手を入れ、胸を揉む。
水が冷たいからか、乳首が硬くなってる・・・
柔らかい胸の感触、硬い乳首の感触、それだけでオレの股間は大きく膨らんだ。

「んっ・・・ちょっと、何で触るの?」

「触りたいから・・・じゃダメ?」

「でも・・・ぁっ、ここ、プール・・・」

「プールじゃ嫌?」

「人がたくさんいるのに・・・」

「水で見えないよ。でも、こういうの興奮しない?」

オレは両乳首を優しくつねる。
すると綾音の身体が大きく反応する。

「んぁっ!し、しないよ興奮なんて、っ・・・」

「じゃあ何で今感じてるの?」

「だって・・・彰が触ってるからじゃん・・・」

乳首をこりこりとイジりつつ、綾音の首に舌を這わせる。

「ひぐっ!」

「嫌なら止めるよ。」

「だって、こんな場所だし・・・やっぱりダメかも・・・」

口ではダメだとは言っても、とても嫌そうには見えない。
なので、確かめてみる。ここに・・・

ボトムの中に手を入れ、割れ目をなぞる。
なぞると、明らかに水ではないぬめり気があった。

「ぬるぬるする、ここ・・・」

「ひっ・・あ、ぁ、っ!」

「あんまり声出すと、さすがにバレるよ。」

「じゃあ触らないでよぉ・・・」

「本当に嫌なの?」

「・・・嫌じゃない・・・
でもやっぱり恥ずかしいよ・・・」

「嫌じゃないなら・・・」

オレは綾音の中に指を入れる。
ぬるぬるになったそこは、簡単にオレの指を受け入れる。

「イカせてやろうか・・・?」

「ぅ!!く、っ・・」

綾音は声を押し殺す。
だがそれでもオレだけには、僅かに漏れる声が聞こえる。
何かいつもより感じてるように思う。
反応も、濡れも、全然違う。
まさか、こういうのが好きだったのか?綾音は。

「今さ、目の前に潜っている子供がいるけど、
もしかしたら水の中で綾音の事見てるかもね。」

「え?い、いや・・・見られるの嫌っ・・・」

「大丈夫、子供だから・・・
でも見られた方が興奮するの?」

「っ・・・」

「そういうのが興奮するんだ?綾音は。」

オレは指の動きを速める。
指の動きに合わせて綾音の反応が激しくなる。
イキそうなのかもしれない。

「んんっ!!」

声が我慢出来ないのか、綾音はオレの肩をかぷっと噛む。
そしてそのまま・・・

「ーっ!んんーーっ・・・!!」

身体が激しく痙攣し、一気に力が抜ける。
どうやらイッたみたいだ。

「気持ち良かった?」

「あ、ぅ・・・良かった・・・
でも、こんな場所恥ずかしいよ・・・」

「それが良かったんじゃないの?
いつもより感じてるみたいだったし。」

「そんなことないよ・・・」

「こんなとこで、こんなこと・・・綾音は初めて?」

「当たり前じゃん・・・」

綾音に初めての行為・・・
それが聞けてオレは安心した。
何人もの男が綾音にやらなかった事を、このオレがやった。
それが嬉しくて・・・

そして

快感だ・・・

今まで感じたことのないような達成感・・・
これが、女を自分色に染めるという事なのだろうか?
オレはもっと綾音に、今まで経験したことの無い事をしてやりたい。
綾音の初めて、それを自分がやりたい。
そして、自分をもっと満足させたい・・・

「綾音はもう満足した?」

「満足・・・してない・・・
やっぱり物足りない・・・かも。」

「じゃあ・・・」

さすがにプールで挿入する勇気は無い。
いくらなんでもそれはバレる。

「帰ってからする?」

「うん・・・したい。」

「いいよ。」

綾音の頭を撫でてやる。
撫でてやると、綾音ははにかんだ。

「でも、冷えてきたから、ちょっと休憩したい。」

「いいけど、ちょっと待って・・・」

あんなエロい姿を見せられたら、股間が・・・
こんな股間じゃプールから出ることは無理。

「彰?あ・・・」

オレのモノが綾音の腰に当たるので、
出られない理由が分かったんだろう。

「収まるまで少しだけ・・・」

「あんなことするからじゃん。ば〜か。」

「・・・・・」

オレのモノは、もうこれでもかというくらい大きくなっている。
今すぐにでも挿入したい・・・
ああ〜・・・家帰るまでお預けなんて、オレが辛いじゃんか・・・





「プール、楽しかったね〜。」

「そうだね。綾音も気持ち良くなれたことだし?」

「はいはい。ほんとにエロいね。
今日でよくわかったよ、彰がエロいってこと。」

「何を今更・・・」

あれからもプールで遊んでいたが、
オレはプールどころではなく、ずっと悶々っとしていた。
本気で更衣室でオナニーでもしようと思ったくらいだ。

オレ達は駅に向かって歩いている訳だが、
家に帰ってするっていうのも、普通だよな・・・

駅に向かう途中に公園がある。
小さな公園だからか、人がそんなにいない・・・子供が数人遊んでいる程度だ。
ここでオレはまた思いつく。
どんどん自分の考えがエスカレートしていくのが分かる。
綾音の初めてを求めて・・・オレは・・・

「綾音。」

「ん?」

「ちょっと公園寄ってかない?」

「え?なんで?」

「いいから。」

「なんか・・・また変なこと考えてる?」

プールの後だからか、さすがに勘付いたみたいだ。
そりゃ勘付いて当たり前か。

「大丈夫、子供がいるだけだし・・・
それに綾音は我慢出来るの?」

オレは綾音の耳を優しく舐める。

「我慢、出来るよぉ・・・」

「オレは家まで我慢できないから。
だからあそこの公園でしたい。」

「いきなりすぎる・・・」

「どうしても嫌なら止めるけど?」

「そんな事言うのズルイ・・・」

「なんで?」

「わかんないけど、なんかズルイ・・・」

「一人だけイッた綾音の方がズルくない?」

「だって、プールだったし、彰が勝手にしたんじゃん・・・」

「そうだけど・・・続き、したくない?」

「したいけど・・・」

「じゃあいいじゃん。オレは今すぐしたい。」

「わかったよ・・・」

綾音の母親にバレるまでは、深夜に遊びに来る度にエッチをしていた。
そんなエロい女の子だ、綾音も本当はしたいのかもしれない。

しかし、一体どこでするか・・・
奥に木が密集しているところがある。あそこならどうだろ。

「あそこら辺にしよっか。」

「うん・・・」

オレ達は木が密集している場所へ向かう。
ここなら誰にも見られないだろ。

着いて直ぐ様、オレは綾音の唇に吸い付く。
待ってましたと言わんばかりの勢いで・・・

「んっ、ん・・・」

綾音もその気なのか、積極的にオレの舌に自分の舌を絡ませる。
舌を絡ませている間、短いスカートの中に手を入れ、下着を太股までずらす。

「んっはぁ、はぁ・・・」

唇を離すと、恍惚の表情でオレを見つめる。
そんな目で見つめられたら、オレはもう・・・

「んっ、く・・・」

割れ目をなぞり、既に濡れていることを確認する。
キスだけで濡れたのか?それともプールでの愛液が残っていたのか・・・
しかし準備が出来ているなら・・・オレは自分のズボンのチャックを開け・・・

「そこの木に手を付けて、こっちにお尻向けて。」

「うん・・・」

さっきまで嫌がっていたのが嘘のように、綾音は素直だった。
薄々思っていたが、もしかしたら綾音はマゾ気があるのか?

「生で入れるの・・・?」

「今ゴム持ってないから・・・生は嫌?」

「嫌じゃない・・・気持ち良いし。
でも中では出さないでね・・・?」

「それはもちろん・・・」

スカートをめくり、露になった割れ目へ自分のモノを擦り付ける。
しっかり自分のモノに、綾音の愛液を付け・・・

「入れるよ・・・」

「うん、いいよ・・・」

公園の人気の無い場所で、下着だけ脱がし、スカートをめくった状態でお尻を向ける綾音・・・
やばい、何てエロいんだ・・・
真っ裸じゃ味わえないエロさ、そして外で行うという背徳感・・・
色々な要素が集まって、オレも綾音も、いつも以上に興奮している。
その証拠に、全然触っていないはずの綾音の割れ目はすごく濡れていて、
オレのモノを何の抵抗も無くズブズブと飲み込んでいく。

「んあぁ!ぁぅん、くっ・・・」

入れたばかりでこの反応・・・
これはもしかして・・・今日こそは綾音を本番でイカせられるのか?

服とブラをずらし、胸も露にさせる。
そして人差し指と中指で乳首を摘みながら胸を揉みつつ、腰を激しく動かす。

「ふぁ、ぁ!くぁ、んんっ、ひっ!!」

引いて、そして奥を突く度に綾音の身体がビクビク震える。
オレは背が高いし、綾音は背が小さい。
その身長差が大きいため、立ちバックは少し動き難いが、
オレが腰を低くするような形で何とかうまいこと動いている。
優は背が高い方だったので、特に動き難いことは無かったんだが・・・

「はっ、はぁ、あぁぁ!!」

オレ達、本当にただの変態カップルみたいだ・・・
しかしお互い絶頂が近付くと、もうまったくまわりを気にしなくなる。
もっと快感を味わおうと、オレの腰の動きが早くなる。
それに合わせて綾音も腰を振り出す・・・

綾音の声が激しくなると同時に、綾音の中がきつく締まる。
や、やばい、締め付けがやばすぎる・・・

「あ、あきらぁ・・ぁたし、も、もだ、めぇ・・・」

この声を聞いて、オレはどんな顔をしていたんだろう?
綾音を本番でイカせられるかもしれないと思い、すごいニヤケ面をしていたのかもしれない。
幸い、綾音はこっちの顔を見ていなかったが・・・

やっと、やっとオレは綾音をイカせられるかもしれない。
後少しだから・・・そう自分に言い聞かせ、
今にも暴発しそなモノに力を込めて、射精を我慢させる。

「ひぁ!あぁぁ、ぎっ、ぃぃんんんっ!!」

身体が大きく仰け反る。
まわりに人がいるかもしれないの忘れ、大きな喘ぎ声で鳴いて・・・

綾音はイッた・・・のか?
この反応はそうなのか・・・?
もうオレがイっても大丈夫・・・なのか?

綾音がイッて安心したのか、我慢していたモノの力が抜ける。
力が抜けると、我慢していたものが先端に一気に集中する。

もう限界だ・・・出る・・・

モノを綾音の中から急いで抜き、
抜いた瞬間、大量の液体が綾音の太股に吐き出されていった・・・

すごく気持ち良かった・・・
しかし、自分の快感より、綾音がイった事に対しての喜びの方が大きかった。
今までイカせられなかったのに、やっと・・・
やっとオレはイカせられた・・・

過去の男がイカせられなかったという綾音を、
オレが!!オレだけが!!オレという男だけが!!
ついにイカせられたんだ!!こんなに嬉しい事は無い・・・

オレは奴等に勝ったんだ・・・
自分は奴等にずっと勝てないと思っていた。
奴等のように金も車も無いし、大人な性格でもないし・・・
それでも・・・それでもオレだけがやっと・・・
やっとなんだよ・・・

イッた後も、綾音の身体はビクビク痙攣していて、足がガクガクしていた。
オレは後ろから抱きしめ、綾音を支える。

「初めて・・・綾音をイカせられた・・・」

「は、ぁ・・・う、うん・・・」

「綾音は・・・気持ち良かった?」

「うん・・・すごく・・・」

「良かった・・・綾音が気持ち良くなってくれて・・・」

あまりの嬉しさに、オレの目が潤む。
しかし後ろから抱き締めているおかげで、この顔を見られなくて済む。
一応バレないように、綾音の肩で涙を拭いとこ・・・

「大丈夫?」

「ちょっと・・・まだ足がガクガクするかも・・・
でも大丈夫だよ、歩ける。」

「そっか・・・じゃあ、帰る?」

「うん・・・あ、ちょっと待って。」

「ん?」

「これ・・・足がベトベトするんだけど・・・」

「あ・・・」

忘れてた・・・綾音の太股に大量に出したのを・・・
公園の水道で洗い流し、オレ達は帰路に就く。

帰り道、今日のエッチはどうだったかを聞いたりして綾音の恥ずかしがる顔を楽しむ。
綾音も恥ずかしがってオレの背中を叩くが、

「でも・・・初めてイッたの、凄かった・・・
指とは全然違って・・・また、イキたいな・・・」

こんな事を言われるなんて・・・
綾音が経験した事無いエッチ、綾音をイカせられた事・・・
こんなに良い事が続いた今日は最高の一日だった・・・

そして、ますますオレは綾音にマニアックなプレイをしてやりたい。
もっと、もっと気持ち良くさせて、誰も見た事が無い綾音を見たい・・・
オレだけしか見せない姿・・・それを、もっと・・・


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